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[Mac] 危険! MacBookProが壊れたので分解したら大変なことに…

目次

  1. MacBook Pro 2017が壊れたので分解してみたら危険だった
  2. MacBookPro 2017 の分解に必要な工具
  3. 後戻り不可のMacBookPro2017 分解作業
    1. 危険なリチウムイオン電池のバッテリーパック
    2. なんとか取り出せた基盤
    3. MacBookPro 2017 のSSDの場所
    4. SSDの物理破壊に成功
  4. MacBook Pro は分解しないほうが良い

MacBook Pro 2017が壊れたので分解してみたら危険だった

[Mac] MacBookProの分解は危険

先日、私が長年使っていたMacBook Pro 2017の電源が入らなくなってしまい、SMCリセットなど様々なリカバリー方法を試しても全然戻ってこなかったので、廃棄するにも仕事のデータが入ったSSDをそのままに業者に引き渡すのも良くないなぁと思い、壊してしまうのを覚悟で分解してみることを決意しました。

しかしMacBookProの分解は想像以上に危険だったので、その一部始終をシェア。MacBook Pro を自分で分解してみようと思っている人は、まずは今回の私の分解ケースをチェックして、本当に分解するかどうかの参考にしてみてくださいね。


MacBookPro 2017 の分解に必要な工具

私のMacBook Pro は2017年モデルのTouch Bar(タッチバー)付きタイプのもので、分解には極小+ドライバー(PH000)、トルクスドライバー(星型)のT3、T5が必要です。

image 精密ドライバーセット 特殊ドライバー 磁石付き,トルクス マイナス 三角 六角 プラス 星型 y字 switch カメラ スマホ 修理 ペン型 差し替えドライバー 時計 メガネ mac ps4 hdd パソコン iphone 分解工具 S2素材

※ 上の安価な精密ドライバーセットなら、AppleのMacBookやiPhoneの分解にまとめて対応できるので持っておくと便利です。

どうしても分解したい場合は、これらの精密ドライバーを揃えておきましょう。また安全なバッテリーの取り外しには液体の接着リムーバーも必要です。


後戻り不可のMacBookPro2017 分解作業

[Mac] MacBookProの分解は危険

精密ドライバーを持って分解作業を進めていきます。私はiMacの内蔵SSD交換&メモリの増設、iPhoneの分解やバッテリー交換などを何度も経験しているので、こういった分解は得意な方なのですが、今回のMacBook Proの分解は細かいネジや接続が多く、両面テープのようなもので貼り付けている回線があったりして非常に骨が折れました。

さらに内部の精密ネジのネジ穴が何故か潰れていて(もともと貰い物だったので前の使用者が中を開けたことがある?)、そのネジを回すことが出来ず、仕方がなくマイナスドライバー+ハンマーで無理やりネジ穴を作って回したり…と、試行錯誤しているうちに「再組み立てはもう諦めよう!」と破壊覚悟で分解作業を進めました。

危険なリチウムイオン電池のバッテリーパック

[Mac] MacBookProの分解は危険

分解作業で一番大変だったのは、内部の約半分ぐらいの面積を専有しているリチウムイオン電池のバッテリーパック。このリチウムイオン電池はご丁寧に超強力な両面テープで設置されていて外れません。

※ 基盤の取り出しには、リチウムイオン電池の取り外しは必要無いのですが、どうせなら出来るだけ分解したいと思い、バッテリーの取り外しに挑みます。

通常、バッテリーの取り外しには液体の接着リムーバーを使用するようですが、あいにく用意がなく、仕方がないのでマイナスドライバーでゆっくり丁寧に、バッテリーが折れ曲がらないように慎重に取り外していきました。

それでもバッテリーの外側の袋部分が少し損傷して変なガスの匂いがフワッとしてきて「これは危険だ」と本能が察知したりする場面も…。

そして取り出したバッテリーパックは複数あって、それぞれが平べったい配線で繋がっているのですが、区役所の回収に出す際にコンパクトにしておいたほうが良いかなと思ってハサミで断線しようとしたところ小さな火花が!

そういえば、MacBook Proの電源が入らなくなったときは、バッテリーはほぼ満タンに充電されていたので、これは爆発の危険もありそうだと思い、切断作業をやめて、慌てて透明テープでバッテリーをグルグル巻きにしました。

このMacBook Proの分解で一番危ない場面はこのバッテリーパックの取り外しだと思うので、トライする場合は安全に取り外せる接着リムーバーが必須となります。

なんとか取り出せた基盤

[Mac] MacBookProの分解は危険

そうして危ない思いをしつつも、分解作業を進めていき、なんとか基盤を取り出すことに成功。こちらがCPUやらSSDやらが組み込まれたMacBook Proの基盤になります。

MacBookPro 2017 のSSDの場所

[Mac] MacBookProの分解は危険

そして私が回収したかった大事なデータの入ったSSDは、上写真の丸で囲んだ部分になっています。このMacBook Pro 2017 Touch BarタイプのSSDやメモリは完全に基盤一体型なので、昔のMacBookのように自分で交換したりすることができません。

そのため、自分で中を開けてSSDだけを抜いて回収してもらうなどの処分をすることができず、電源の付かないMacBook ProのSSDのデータを自分で破壊するためには、SSDの場所をクリッパーで物理破壊するしかありません。

SSDの物理破壊に成功

[Mac] MacBookProの分解は危険

基盤破壊用のクリッパーは持っていなかったのですが、ガーデニングでワイヤーを切断する時に使えるものがあったので、そのクリッパーを使ってSSD部分をバキッと切断。これでめでたく自分でMacBook Pro 2017のSSD破壊に成功しました。

[Mac] MacBookProの分解は危険

MacBook Pro は分解しないほうが良い

[Mac] MacBookProの分解は危険

MacBook Pro 2017 Touch Bar の分解を実際に体験してみて思ったのは、分解作業はかなり大変で、ネジの種類もパズルをやっているみたいに長さも形状もバラバラ。さらに分解したところでSSD / HDDの交換やメモリ増設などもできないので、苦労して開けたところでその労力に見合うことは何も出来ない…つまり、開けるだけ無駄なんじゃないかと思いました。

それにしても、Apple製品の分解のしにくさは年月を重ねていくごとにどんどんと酷くなっているのが今回の分解作業でよく分かりました。昔私が分解してアップグレードさせたiMacも、今のモデルはメモリ、SSDともにこのMacBookPro同様基盤にはんだ付けされていて、自分で拡張するのは無理な仕様になっていたり…と、Apple製品を自分で分解してアップグレードさせるというのは過去のものになってしまったんですね。ああ、悲しい。